本編では本当の自分はどこにいるのか、その場所を書きしめしていきます。

そのためにも、まずは人間の心を理解する必要があります。

私たちの心は大きく二つに分かれます。「プラス」の心と「マイナス」の心です。

プラスは「愛」、マイナスは「恐怖」です。

野生動物などはシンプルですから、あらゆる行動の原動力がこの「愛」か「恐怖」です。

たとえば、自分の子どもを愛する気持ちから餌を捕獲したり、外敵が現れた時に恐怖心から身を守ったりするのがよい例です。

私たち人間は、「恐怖心」を克服する努力をすることがありますが、野性の動物はしません。そんなことをしたら、あっという間に天敵に襲われて、絶滅してしまうでしょう。

このように、野生の動物は本能のままに自然な心の反応に従って生きていますが、人間の心はもう少し複雑です。

プラスとマイナスの心

人間にとって、プラスの心とは、「明るく」「前向きに」「積極的に」「夢を持って」「目標を持って」「プラス思考で」「愛と感謝の気持ちで」「素直な心で」「勇気を持って」といった言葉で表される心です。

マイナスの心とは、「暗く」「後ろ向きに」「人を恨んで」「憎んで」「姫んで」「傲慢で」「偏屈で」「マイナス思考で」というように表現される心です。

前々回の記事で、あなたの見ている現実があなたの心の反映であること、そして、この世界には原因と結果の法則が働いていて、あなたの心があなたの現実の原因になっていることを述べましたが、このプラスの心とマイナスの心のどちらが、すばらしい人生をあなたにもたらすでしょうか。

答えは言うまでもなく、「プラスの心」と誰もが答えるでしょう。だからこそ、世の中にはプラスの心を学ぶ教えやトレーニング法が山ほどあり、氾濫しているのです。

インプットでは本当の自分に出会えない

あなたが悩みを抱え、書店の自己啓発や精神世界のコーナーに目を向ければ、棚一面の本があなたに優しく、時には力強く、

「明るく」「前向きに」「積極的に」「夢を持って」「目標を持って」「プラス思考で」「愛と感謝の気持ちで」「素」直な心で」「勇気を持って」といった「プラス思考」を語りかけてきます。

しかし、仮にプラスの心を身に付けようと本を読み漁り、頭に叩き込んでインプットし、定着させるために反復したり、心を落ち着かせたり、自己暗示をかけたりしても、それで本当に心がプラスになり、その心の反映としてあなたが見ている世界が輝き、すばらしい人生を歩めるのでしょうか。

残念ながら、答えはNOです。そんなことで、その人がすばらしい人生を送れるのであれば、世の中に悩みや問題を抱えた人などいないでしょう。

そして、現在、巷にあふれる既存の手法のほとんどが、このプラスの心を頭にインプットするものなのです。

さらに心の奥に迫る

本シリーズは、こういった一般的に言われているような、いわゆる「プラス思考を身に付けましょう」といった内容ではありません。では、なぜプラス思考が定着しないのか、なぜ頭ではわかっていてもできないのか、心の深いところに手を付けるためにも、さらに次回は心の仕組みを見ていきます。

※このコンテンツは当グループ代表佐藤康行著書「ダイヤモンドセルフ」をAilandgate特別版としてお届けしております。