夫婦や職場、友人に恋人。人間関係や対人関係といった、自分と相手がいる場合、悩みや問題が浮かび上がってくることがあります。相手のことがどうしても理解できない。私の方が正解なのに、なんで相手はそうしてくれないのか。

  • 相手が分かってない…
  • 私のやり方でやればいいのに…
  • あの人は考えてない…
  • 大変なのは私だけ…

思わず、こんな捨てゼリフの一つや二つを吐きたくなることは、誰にでもあります。
しかし、相手は本当に分かっていないのでしょうか?そこで、相手ではなく自分自身のことで考えてみましょう。
「アイツはわかっていない」ということは、裏を返せば、「自分が相手をわかっていない」ということです。

  • 夫の気持ちがわからない
  • 一体どうして欲しいのか、子どものことがわからない
  • お客さんは何を求めているのがわからない

このように思うことがあるはずです。相手のことが分からないから、想像や妄想だけで相手のことを判断してしまいがちです。
相手のことが分からない時に。相手の気持ちが分かる方法があればお知りになりたくありませんか?

この、お悩み解決シリーズは、順序を得て読んでいただけると、悩みの解決をより分かりやすくしてくれます。 まだご覧になられていない方は、下記のリンクをお読みください。悩みとはから始まり、各話の目次となっております。

立場を反対から見てみよう

まずは相手のことが分からないという思いが悩みになっているときは、立場を換えてみることが効果的です。「反対から見る」のです。

「反対から見る」ことが、ものごとを正確に見る一番の秘訣です。鏡を見ないでお化粧する勇気のある女性はいるでしょうか?もし出来たとしてもしっかりと出来るかは微妙なところですよね。

鏡で自分の顔を反対から見ることで、化粧もきれいにできます。人間関係の秘訣は、すべてここにあるといっても過言ではありません。

心理学で「役割演技法」というものがあります。英語では「ロールプレーイング」と言います。この方法は、企業の研修や、営業トレーニングで多く使用されています。もとは、ルーマニア生まれの精神科医、J・L・モレノが作ったサイコドラマ(心理劇)を発展させた、心理学的な訓練技法です。

これは、相手の立場を理解し、それまではできなかった考え方や、行動を身につけることを目的とするものです。「役割演技法」では、本人にあたかも相手の立場にいるかのように演技させます。すると本人は、相手の立場を理解し、それまでの態度を変化させます。

たとえば、遅刻を繰り返す部下に、それを注意する上司の役割を演じさせます。すると部下は、自分を注意する上司の立場や気持ちを理解し、遅刻しなくなります。

この「役割演技法」は、立場を換えることの効用を、非常にうまく利用した訓練技法といえます。
立場を換えるというのは、「相手の立場になる」ということです。相手と立場が逆になったことを考えてみてください。立場を換えることによって、はじめて理解できるものがあります。

相手が何を求めているのかを知る

相手とうまくいかなかったとしても、ときには相手になりきってみることです。相手が何を求めて、自分は何を知ればよいのかが理解できるのです。

では、「相手の立場」になる最も良い方法は何でしょうか。「相手の立場になってみよ」とは、よく言われることです。しかし、私が法則としてお伝えしたいのは、「相手の立場」を「自分の立場で想像する」といった、観念的なものではなく、本当に「相手の立場になる」ということです。想像するのではなく、実際の行動で感じるのです。

あなたが既婚の男性なら、一日だけでもいいから、毎日奥さんがやっていることをやってみてください。
子守り、掃除、洗濯、食事の準備………簡単だろうと想像していても、実際「やってみるとかなり骨が折れることがわかります。

あなたが奥さんなら、ご主人の仕事をやっている職場での姿を見てみるのもいいと思います。できれば何かの形で、お手伝いができたらさらにいい。

そうすれば、夫婦ともに新たな発見があるかもしれません。「主人は休みの日に家でゴロゴロしているけど、毎日仕事が大変なのね」と思えるかもしれません。「子どもがいれば、休みの日に、父親でも母親でも学校に遊びに行って、子どもの椅子に座ってみるのもいいかもしれません。「子ども部屋で勉強してみたり、テレビゲームをやってみたりするのもいいでしょう。

お店をやっている人は、一度完全にお客さんになりきってしまうのです。それもできるだけ、わがままなお客さんになってみる。経営者は常にお客さんでありつづけることが必要です。そのことによって、自分だったら、お店の人に何をやってもらったら嬉しいのかがわかってきます。

必ず新しい発見があります。

相手の気持ちが分かるようになると

あなたが望むことは、他の人が望むことと、ある程度共通していることか多いのです。

会社の管理職で、部下との人間関係がうまくいっていなければ、部下の仕事を一日だけ引き受けてみる。部下からうとまれ、信頼されなくなると、当然のこと、責任を負う上司として仕事が大変やりづらいものです。

人を動かせる人とは、相手の立場になって考えられる人です。そして、相手の気持ちをわかってあげられる人です。

世の中で「先生」と呼ばれる方には、この法則が大変重要です。学校の先生は、生徒の将来に大きな影響を与えます。「何とか生徒たちを育てねば」と思われている先生もいるかもしれません。

しかし、先生が生徒より勝っているのは知識量の多い点が主たるものです。知識だけでは限界があるのは、世の中すでに答えが出ていることです。先生は、それを教えているにすぎないのです。ですから先生のような教える立場に立つ人は、「自分だけが教えているのではない、生徒から教えていただいているのだ」という姿勢が大切です。「先生は偉い」と錯覚してしまうからです。

錯覚に陥らないためにも、先生は時間を作って、生徒の授業を受けてみるといいかもしれません。生徒の素晴らしさを新たに発見できるかもしれません。

この【立場を換える法則】は何にでも当てはめられます。大きなレベルで言えば、国同士にも当てはめられます。相手国の立場に立てば、相手国の事情を良く理解できます。

このように立場を換えることによって、ふだんは見えないたくさんのことが見えてくるのです。一度、自分とは反対の立場に身を置いてみるのです。そうすれば人間関係や対人関係はよくなるはずです。

相手のことが理解できずに、それが悩みになっているときは、この【立場を換える法則】を試してみてください。相手のこともふくめて物事の本質が見えてくるはずです。

悩みをなくして今よりもっと、

人というのは、どうしても自分の立場で物事を考えてしまいます。どうして相手はそんなことを言うんだろう。そう思ってしまいますが、相手の立場や状況に立ってみれば、その、どうして?が分かるようになります。どうしてが分かれば相手がなぜそうしたのかも自然と分かるはずです。
とても簡単な方法ですが、効果は抜群。ぜひ試してみてはいかがでしょうか?これまで悩みや問題になっていたことがなくなり、今よりもっと、幸せな人生を送るためにも。