私たちは、ついつい人をジャッジ(裁いて)してしまいますよね。そして、人をジャッジしまう自分を嫌になって悩んでしまうこともあるでしょう。人をジャッジするとは、「あの人は間違っている」「この人は、まだできていないなあ」というように思ってしまうことです。

なぜ、ジャッジしてしまう心が出てくるのか?それは、型が自分の中にあるからです。

型というのは、こうでなければならないという観念のこと。頭の中にそういう観念があるから、その型にはまらないと、ジャッジしてしまう心が出てきてしまうわけなんです。

そして、自分の型に当てはまらない人は「間違ってる人」とジャッジしてしまうのです。意識的にジャッジをしてしまうというよりも、無意識のうちにジャッジを癖のようにしてしまう人もいます。

それでは人をジャッジを辞める方法はあるのか?もちろんありますし、今回はその方法を書かせていただきます。

他人をジャッジする人の心理

そもそも本当の自分の愛には、こうでなければならないというものはないんです。

もちろん社会的なルールは守らないといけません。法律や条例があり、それ以外にもマナーというものがあります。

そういう秩序を守ってこそ本当の自由があるんです。みんなが信号を無視したり交通ルールを守らなければ、道路は走りづらくて自由のようで不自由でしょ。だから、自由と同時に秩序というものが必要なのです。

でも、そういう社会的な秩序以外は、自由を認めてあげるというかね、そういう心が本当の自分の愛なんです。

ジャッジしてしまう人の心理として、よい教えを教わっている人ほど、裁きの心が出てしまうことが多いんですよ。特に宗教などに一生懸命はまっている人ほど、よく人を裁いてしまう場合があります。

戦争が起きるのも、そもそもは裁きの心が原因です。どちら側も相手をジャッジしているから争うのです。「正義」という、「これが正しい」という概念が、人をジャッジしてしまうのです。

私も若いときは正義感がものすごく強い男でした。あるとき、ある哲学者から、「自分が正しいと思った瞬間から間違いが始まる」という言葉を聞いたときに「ああ!私の欠点はこれだ!」って、わかったんです。

「自分が正しい、自分が正しい」という気持ちで物事をとらえていくと、そこから人を裁く心が出てしまうんですよ。

ジャッジをやめる方法

ジャッジする心をなくそうと思ったら、その相手になってみるのです。「相手の立場」ではなくて、完全に相手になりきってみるということです。

もし、自分が相手の人のような家柄に生まれて、その人のような環境で育ったとしたら、自分は果たしてどうだろうかということを、相手になりきって紙に書いてみるのです。

自分の中の観念で相手を見るから、そこからズレたとき「あの人はよくない」とか「間違っている」というジャッジの心が出てくるんです。

でも、相手になりきれば、もう、相手が間違っているとは思わなくなります。

「そうか。自分も彼のような家で生まれ育ったら、きっとそういう人間になっていただろうな」
「彼女のように、あの宗教を子どもの頃から植え付けられていたら、私だってそういう行動をとるだろうな」

このようなことに気づけば、もう、その人が間違っているとか、悪いとかは言えなくなるはずです。

「相手になってみるといっても、人生経験の浅いうちはそうはなれないよ」と思うかもしれませが、そんなことありません。そういう人でもなれます!

「むしろ、人生経験が浅い人の方が簡単に相手になりきれるんです。それは経験が少ないぶん、人から素直に聞くことができるからです。
人生経験のある人は、自分の人生経験としてとらえてしまい、それはやはり思い込みなんですね。

思い込んでしまうと、事実とは違うことを自分の型にはめてしまったりするわけです。だから、思い込みはなければないほどいいんです。

人生経験の浅い人は、聞くしかありません。だから、正しく聞くことができるんです。子供ほど物覚えが早いというのはそういうことです。

真っ白だから入りやすい。素直に誠実に「どうして、そういうふうに言われるのでしょうか?」と、聞けばいいんです。「この人は、ひょっとしたら自分にはない何かを持っているすごい人かも知れないぞ」というくらいの気持ちで聞けば、どんな人でもどんどん話してくれますよ。

そうしたら、相手の言っている意味がわかるようになってくるでしょ。そのわかるということが、相手の立場になるということなんです。

人をジャッジしているうちは、まだまだ人間が小さいんだ

人をジャッジしているうちは「まだ自分のスケールは小さいんだ」と受け止めることです。

相手の問題ではなく、自分の問題として受け止めるのです。自分の成長度合いとして見るのです。「あいつはダメだ」「こいつもダメだ」と言っている間は、まだまだ人間が小さいんです。そうとらえるようにしましょう。

「ただ、実は「あの人はバカだからしょうがないよ」と他人のせいにしてしまうことも、一瞬で悩みを消すコツではあるんですね。

私も以前、ものすごく悩んだことがあり、そのときにある先生の話を聞きに行ったら、その先生が大真面目な顔をして「もし何かあったら、全部人のせいにしなさい」と言うんですよ。

それで私も試しにやってみました。「あいつが悪いんだ、こいつが悪いんだ。そうだ、オレは何にも悪くないんだ!」と。すると、ものすごく心が楽になりました。それはもう、えらく楽になったものです。

しかし、心は楽になるけれど、実生活の中ではそのままでは使えません。もし、そのまま口に出してしまったらどうなると思いますか?今度は人とぶつかりまくって、ますます悩みが増えてしまいます。

自分だけならいいけど、人との関わりの中で生きているのですから、これではあまり通用しないんですね。

人のせいにするという方法は悩まないという意味では一理あるんですけど、お勧めはしません。

最初の段階でルールを作っておく

ジャッジしてしまう人というのは、案外、心の中だけで裁いていて、そのことを口に出さない人が多いものです。

しかし、明らかに相手の行動が組織全体を乱しているというような場合は、そのことを正しく相手に伝える必要があります。または、前もってルールを作っておくべきです。

そのように一定のルールを作り、それに沿ってやっていれば、余計なところで人をジャッジして、一人で悩むこともなくなります。

 ※本コンテンツは当グループ代表佐藤康行著書「あなたの悩みは一瞬で消せる」を一部を再編集、加筆しAilandgate特別版としてお届けしております。